サイバーの藤田さんのブログを読んで

最近サーバーエージェントの藤田社長のブログを毎日読んでいます。

その中で気になった一節を紹介します。

 

力主義の時代に重要なのは地位でも金でもなく、キャリアを積んで一刻も早く実力をつけることだと思います。 私は社会人になってから猛烈に働いて、それなりにキャリアを積み力をつけてきましたが、 例えば、仮に突然私がサイバーエージェントのCEOをくびになっても全財産を奪われたとしても、 すでにキャリアを積んでしまった私にとっては全然平気です。 また新たに起業することも出来るし、別の会社のCEOをやることももできるし転職することも出来ると思います。 つまり、キャリアを積んで力をつけてしまえば何とでもなるということです。”

「経営者のキャリア」より  

www.cyberagent.co.jp

 

彼の言う実力とは、代替不可能な経験(実力)と+αの実績であると私は考えています。

例えば大企業で大きなプロジェクトに入り、開発であれコンサルであれ一つの役割を全うすることは立派だと思います。しかしこれは代替可能な経験です。業界とソリューションの違いから来るスキル面での差別化は可能だけど、代替不可能ではありません。

このように考えていくと、何か特別な技術を持った人材(技術者)を指しているように聞こえますが、違います。技術者になることは必要条件ではあるけど、十分条件ではない。

なぜなら技術者は自分で実績を生み出すことが難しいから。

技術者の活躍は往々にして、プロジェクトありきで、そのあとに配置されます。

いわば大きな地図を完成させる職人です。

しかし地図の需要を発掘するのは彼らではありません。

 

総括すると、上記の実績を

僕は「需要を発掘する(できた)こと」であると考えます。そして、需要を発掘することは「営業力」に他なりません。

 

ただし、営業は物を売ることに限りません。

 

営業とは、人が喜んでそれに(自分のもっとも大事な)お金を払いたいと思わせるような、価値を生み出すことです。

システムに詳しい、財務・管理会計に詳しいだけでは、新しい価値は生み出せません。

 

自分が、世の中に見たこともないような新しい価値を、どれだけ提供できたか。

 

これが技術者がもつ、+αの実績=実力になります。