憂鬱でなければ、起業じゃない
藤田さんの影響をうけたわけではないが、いま事業の立ち上げフェーズ
にいる自分と、起業当時の藤田さんを重ね合わせている。
というか、喝を入れてもらっている、といった表現のほうが正解か。
ここまでの経緯を話すと、僕は今月に前職(SIer)を二年目で退職し、いまは新しい場所で事業の立ち上げに参画している。
なぜ転職したのかというと、純粋に今やっていることの方がチャレンジングで楽しそうだったから。
辞めた理由に関してはキャリアが~、環境が~とかいろいろな理屈が付けられるけど、
僕が純粋に挑戦?と楽しさを求めて、この場に来た。(周囲にははだいぶ止められたけど。)
実際に僕が取り組んでいる事業は、世の中ではまだまだ浸透していないもの。
このサービスを開始すること自体大変だし、まだまだハイリスク。
でも、やるからにはこの事業を成功させる。
で、実際にやってみて、お前楽しんでいるのかと聞かれると、
そうでもない。
理由はカンタン。
俺がまだのめりこめていないから。
まだ仕事だと割り切っているから。
前職(システム導入、業務コンサルティング)と比較して、思ったことは、
ここでは、自分が何をやればいいか、誰も親切に教えてくれない、ということ。
てか誰も分からない。(厳密にはみんな自分のことしか分からない)
マネージャーが考えて、正確に計画を立てて、WBSをつくっていくなんてことは期待できない。
つまり仕事は誰かから与えてもらう、っていう考えから抜けない限り、
何一つ貢献できない。
もし今これを読んで、
上司から振られてくるタスクが多くて終わんねーよ、
っていう状況下にいる人がいたら、言わせてください。
君幸せです。
プロジェクトが既に回っていて、各人の作業がブレイクダウンされていること自体、
すごい幸せだよ、って言ってあげたい。
コピー取りでも、議事録でも、見様見まねのマニュアル作成でも、
なにか自分が貢献できる領域を探さないと。
隣の人が忙しそうにしていたら、その作業をかっぱらってくる。
まったく頼まれてもいないことをやる。
いつか必要になるだろうと勝手に想像して、自分の作業を増やす。
そういえば以前、あるベンチャー企業の代表者にこう言われた。
ベンチャーではね、社長が偉いのよ。
社員のままで終わったら、何にもないよ。
このような環境でも、
いやこのような環境だからこそ、目標を掲げなきゃ意味がないと俺は思う。
身の程知らずだと言われるかもしれないけど。
今は、目標と現実とのギャップを直視するしかない時期である。
直視し、前進するしかないのである。
憂鬱でなければ、起業じゃない。